電話

様の結婚式場ブログより)

ブログをご覧の皆様、こんにちは。皆様の中にも、いただいた1本のお電話で感激したご経験のある方は、いらっしゃるのではないでしょうか。

先日いただいたお電話で、こんなお言葉を頂戴しました。

    「川口さんには、本当にお世話になりました。」

・・・『<お世話>なんてしていないんです。何もできなかった・・・』そう思いながら私は、お電話をいただいた感激や寂しさ、無念さなど、胸一杯に噛みしめていました。

今日は、そのお話をさせていただこうかと思います。少し長くなりますので、コーヒーでも飲みながら、お付き合いくださいね。


1年半前くらいでしょうか。偶然取ったお電話は、ご年配の女性の方でした。

「結婚式のことで伺いたいんですが・・・」最初はそんな感じだったと思います。あるご新郎様のお母様でした。実は息子様はご結婚されて1年くらいになるそうです。転勤の為、結婚後すぐに遠くに引越しされ、お仕事を頑張っていらっしゃったそうです。そしてまた次に、愛知県への転勤が決まりました。息子様のお忙しい日々・・・・。それは分かっていましたが、お母様はどうしても叶えたい夢があったそうです。

    「息子の晴れ姿を見たい!!」

正直なところ、ご新郎様・ご新婦様やお父様、そしてご新婦様のご両親も、結婚式をあまりお考えではなかったようです。それでも、お母様の強いお気持ちは、お電話を通して十分伝わってきました。しばらくして、お母様はお一人でご来館されました。色々なお話をさせていただき、私もこの結婚式が実現できたらと思うようになりました。そしてウェディングフェアにお誘いしたのです。自分のお子様のご結婚式を、真剣にご検討されている思いを酌み、ご試食会にもご参加いただきました。

    「こういう機会を作ってくれて、心から感謝します。」

お母様からそんなお言葉をいただいたのを今でも覚えています。

その後、何度かお電話やお手紙でご連絡をさせていただきました。結婚式のことは勿論でしたが、お二人のこと、そしてお母様の安否を思うゆえのご連絡でした。そして今年の1月、お母様からまたお電話をいただきました。

    「○月○日、クレストホテルさんにお願いします。」

嬉しかったです。当館で結婚式が決まったことは勿論ですが、お母様が、ご自分のお気持ちを実現すべく、1年間一生懸命頑張っていらしたことが、私の身体に染み渡るようでした。後日お母様は、お父様とご一緒にお申込みにいらっしゃいました。ご新郎様とご新婦様はご遠方です。『打ち合わせに多少苦戦するかもしれないが、何とかこれでお母様のお手伝いができるんだ!』そう思っていました。

しかし、何週間かして、お母様からご連絡がありました。

    「川口さん、結婚式できなくなりました・・・。」

落胆されたお母様の声でした。ご事情をうかがうと、ご家族の方がご病気で大きな手術をすることになったそうです。ご新郎様・ご新婦様を始め、皆様の胸中は言わずと伝わりますし、お祝い事のお話は、白紙に戻すことになったそうです。

2?3日後、お母様は当館にご来館され、お話をしてくださいました。ご自分の思い、これまでのこと、そして息子の晴れ姿を実現できなかった悲しさ・・・。お母様の頬には、涙が流れていました。

それから1度だけ、お母様にお手紙を送りましたが、その後は連絡をしていませんでした。そしてつい先日いただいたお電話が、一番最初に書いた『お世話になりました。』というものです。お話によれば、結婚式はやはりできなかったのですが、転勤先で、ご親戚だけ何人か集まり、お写真だけ撮って、簡単な会食をされたそうです。お母様はそのご報告も兼ねて、私にわざわざお電話を下さったのです。お母様の『夢』からは少し遠いものだったそうですが、ただこれからはお二人が幸せになってくれることを願っているとおっしゃっていました。そして恐縮ながら私は最後に付け加えさせていただきました。

    「幸せになるのは、お母様、ですよ」と・・・。


お二人の結婚式をザ・クレストホテル立川で挙げることはできませんでした。私は当館の従業員ですので、ビジネスとしては「0」、評価に値するものではありません。しかし、ウェディングプランナーとしては、ほんの、ほんの少しだけ、お役に立てたのではないかと思います。お母様の思いは、納得できる形にはならなかったかも知れません。そして私はお母様の家族でも友人でもないので、当館でご決定いただかないと、『佳き一日』のお手伝いができません。その限界を感じながら、苦しく思うときもありました。しかし、お写真と簡単な会食だけでも実現でき、今お二人が、お母様が、幸せに向かって頑張っていることを思うと、お母様との長い月日のやり取りも、悪くなかったのではと思います。ウェディングの仕事をしていて良かったと思えるのです。

これからも、お会いできるご新郎様・ご新婦様、そして列席者の皆様の幸せを一番に考えていきたいです。幸福のスタートラインを作る、これが私の仕事だと思います。笑顔で一杯の1日、思い出に残る結婚式をこれからも『こしらえて』いきますね!!

大事な一日のため、明日からまた頑張ります。ご結婚をお考えの方、何なりとお話ください!当館には、頼れるプロが沢山います。そして勿論、こんな私でよろしければ、ザ・クレストホテル立川でお待ちしております。

ウェディングプランナー  川口 祐司

この記事はザ・クレストホテル立川様の結婚式場ブログで2009年10月16日に投稿されたものです。
カテゴリ: ウエディングプランナーダイアリーブライダルスタッフの想い家族の絆

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