パティシェール 伊藤 理恵さん
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ホテルメトロポリタン仙台の地下2階。自然と背筋が伸びるような、すっきりと整頓された調理場で、真っ白な制服に身を包んだパティシエ達が颯爽と働いています。
週末に控えた結婚式本番に向け、ウェディングケーキの仕込みに集中しているのは伊藤理恵さん。調理部ペストリーのパティシェールとして、入社8年目を迎えます。
手掛けているのは鮮やかなベリーと純白のクリームの対比が美しいオーソドックスなフレッシュケーキ。“幸せのおすそわけ”としてゲストからも人気の高いアイテムです。側面の編み込みデコレーションの美しさに、丁寧な仕事ぶりが光ります。
「入社した当時、調理部に女性スタッフは私一人でした。周りからは“すぐに辞めるのでは…”と心配されていたようですね(笑)」
持ち前の芯の強さで、女性スタッフが活躍するホテルメトロポリタン仙台・調理部の礎を築いてきた伊藤さん。若いながらも幅広い仕事を任されています。
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彼女の一日はレストラン「セレニティ」のテイクアウトケーキの仕上げに始まり、宴会用デザートやケーキの仕上げ、レストランのランチデザートの仕込み、そして婚礼用デザートやウェディングケーキの準備と、その業務はデザート全般に及びます。通常業務を終えた後は、2か月に一度行われるプレゼンに向けた新商品考案やウェディングケーキの細工作り、後輩指導など、夜遅くまで没頭していることも多いとか。
「特に大好きなのはケーキのデザインやデコレーション。中学・高校時代に美術部に所属していた経験も現在に活きています」
自分なりの感性で対象物を見て、スケッチブックに描く。その積み重ねによって“見たものを表現する力”が備わった気がすると伊藤さんはいいます。そんな彼女がパティシェールを目指したきっかけは何だったのでしょうか?
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「実は、高校の商業科を卒業後は事務職に就職しようと考えていたんです。でも“自分の趣味や好きなことを活かせる道に進んだら?”と思いがけず母親から言われて」
子どもの頃から料理が大好きで、自宅ではよく自分でケーキなどを作っていたという伊藤さん。専門学校の学費について心のどこかで躊躇していた彼女の背中を後押ししてくれたのが、そんなお母さんの一言だったそうです。
「宮城調理師専門学校に進み西洋料理・日本料理・中国料理と幅広く学ぶ中、最も興味を引かれたのが製菓の授業でした。ケーキのデコレーションがとにかく楽しくて」
ホテルメトロポリタン仙台の求人が学校へ来た時には、迷わず面接試験に挑んだといいます。その後1年間のアルバイト期間を経て、現在に至るまでの8年間、彼女はどのような環境で仕事を続けてきたのでしょうか?
[インタビュー・構成]2story取材班
